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  • 著者名:

    文屋一彦(プロフィール

  • 公開日:2014年3月26日
  • ©描楽書蔵

マケマケの人

明日に怯え、昨日を悔やみ、今日を無為に過ごす男のたった半日の物語。

主人公・朽木透は42歳。定職と定住する家を持たないネカフェ暮らしだ。
朽木は明日という日に怯えていた。明日はどんな悪いことがあるのだろう。
明日なんてこなければいいのに……。
それでも時間は過ぎ、明日はやってくる。朽木はその日も職にあぶれた。
派遣のバイトが中止になったのだ。一年は短く一日は長い。
入ろうか入るまいか、 雀荘の前で逡巡する朽木。
そうこうするうちに雷雨にたたられた。 朽木は思わず雀荘のなかに飛び込んでいた。
そこへ見覚えのある男が入ってきた。
なんと朽木が所属している人材派遣会社の若きイケメン社長ではないか。
こいつ、俺たちの汗の上前をハネたそのカネで遊びやがって。
イケメン社長にめらめらと対抗心を燃やす朽木。
展開はもつれ、勝負はオーラスを迎える。
最終局面。
朽木の放った一打。
その意外な結末とは――

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