
- 著者名:
八重瀬けい(プロフィール)
- 公開日:2014年1月28日
- ©描楽書蔵
月の河
若い恋人達と接して、遠い昔の忘れ物を取りに行く祖母。
里香と昌英は共に19歳の恋人どおし、だが大学浪人中の身なのに里香が妊娠。
産む決心をするのだが、両方の親は猛反対。
二人は駆け落ちして、疎遠になっていた昌英の父方の祖母の元に転がり込む。祖母の京子は下宿人としてなら置いてやっても良いと言う。
家賃は労力。
ほっとする二人。
京子は日常の家事全般ができない二人を、厳しく指導。里香は根をあげそうになるが帰る所がないので我慢。
しかし、ひょんな事から京子の秘密を知る。
京子は探偵社に依頼して初恋の人を探していたのだ。
初恋の人に逢う日、京子は二人に付き添いを頼む。横柄な初恋の男。
京子とその老人は昔駆け落ちを約束して、結局男に裏切られた。
・・・・そんな過去を、京子はきちんと男に問い正したかったのだった。
人生のケジメをつけたかった。
そしてもう一つの秘密、実は昌英の父親の父親はその初恋の男だった。
里香は京子の強さにビックリしつつも、憧れるようになる。
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