煉獄ホテル装丁
  • 著者名:

    小林正資(プロフィール

  • 公開日:2014年3月3日
  • ©描楽書蔵

煉獄ホテル

「煉獄ホテル」、絶賛開業中。愚か者は是非お越し下さい。

里崎幸太郎(48)は酔っ払い、ある朝目覚めるとホテルの一室にいた。
そこには死んだはずの両親や、初恋の人が訪ねてくる。
「夢でも見てるんや」
そこにある男が現れる。
その男は煉獄ホテル専属の執事であった。
「当ホテルは天国と地獄の間にございます」
幸太郎は執事に昨夜酔っぱらった挙句車に飛び込み意識不明の重体になったことを告げられる。
はじめわけのわからなかった幸太郎も、執事とのやり取りなどで生きている間の総括をしていくうちに死を受け入れようとしていく。
そして天国とは、地獄とはどういうところかの説明を執事から受ける幸太郎。
イメージしていたものとは違い、色々と考え込む幸太郎。
それでも曲折の末、天国行を受け入れようとした時、自分を疎ましがっていたはずの家族の声を聴く幸太郎。
その声は果たして地獄からの声か天国からの声か。死を受け入れる過程の中で幸太郎は同時に「生きる意味」を取り戻していく。
さて、幸太郎の運命はいかに。

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